新年を迎えて
あけましておめでとうございます。
コロナ禍の制約もあり身動きしにくい世の中ですが、本年も皆様にとって素晴らしい一年になりますように。
私にとってはメモリアルイヤー、2021年はちょうど50歳を迎えます。人生100年時代と言いますが、私の家系は長生きみたいで何もなければ90歳くらいまでは生きられると思います。(たぶん)
五十路、人目を気にするならば、おばあちゃんにはまだ早くおねーさんには遅く、やっぱり「おばちゃん」というカテがしっくりきます(笑)
ここ数年自分の体調や心の変化、老いへの不安、流動的な世情、自己の経済力、仕事、バイト、好きなこと嫌いなこともろもろ…あれやこれや考えていると不安でたまらなくなることもありましたが、あきらめました(笑)
「あきらめる」という言葉は、もちろん前向きな意味合いで。その都度都度、一所懸命自分と向き合って生きていく。シンプルにそれでいいよねと思います。
よく働いて食べて寝て山へ行って、今年もそんな風に生きていくんだろうな。
↑幸福の鐘を鳴らしている(笑)山で見つけた鳴り物が楽しくて好き。
みなさまにも幸多く、なによりも自分がご機嫌でワクワクできる日々が送れますように。今年もマイペースで山を渡り歩き、心の赴くままに楽しみたいと思います。
上州武尊山
上州って響きが好きです。
武尊山で冬の始まりを見ることができました。
白い花が咲いたような霧氷。
山を始めたころにこの霧氷を初めて知りその景色を見た時から冬が好きになりました。
緑の斜面に生えた樹々についた霧氷は、シャラシャラとなんとも言えない音を立てながら落ちていきます。この落ちる音色も聞いたことのなかった音で、優しく儚く綺麗な響きで耳に新鮮でした。溶けて午後にはすっかりなくなってしまうので朝のうちにだけ見られる、自然の芸術品。
麓は終わりかけの紅葉に染まる茶色の山々があり、山の斜面は緑に覆われ、木立は真っ白でした。
山頂から見る剣ヶ峰への稜線は美しくフォトジェニック。今冬シーズン、晴れが約束された雪山日和に剣ヶ峰へ行けたらいいなと思いました。
茨城自然博物館②
先月、茨城自然ミュージアムで開催されてたブナ展行った話の続きです。
展示会の他に、この施設には茨城県内で発掘された恐竜やマンモスの化石などもあります。
自分の住まいの近くで発掘されたものがあったりするので、こんなのがいたのかと考えるとなんだか子供みたいにワクワクします。
こちらは茨城の太平洋近海に住む住人たち(笑)おちょぼ口や、うまそうなタイ、誰かに似てるコバンザメなどもいました。マンボウは剥製ですがタイとサメは本物、小さな水槽もあるんです。
キツネのルールー、オオカミのセバスチャン、クマのボビーなどは森の住人たち。茨城にはいませんが地球にいますって話です。ちなみに、ボビーはブナの樹が大好き。
野外公園も広々として整備されているのでとても歩きやすいです。巨大なイカのオブジェはナゾでした(笑)
ポカポカ陽射しの中、芝生をウロウロしてたクロネコのジジさま。黒猫は幸運を運んでくれるとか。なんかいいことあるといいけど。
そして、園内にあった「ネズコ」は樹の種類の名前です。葉先の紅葉の仕方が、まさに鬼滅のねずこちゃんの髪の雰囲気と似てるかも?
団体で来ていた小学生たちに、あっちにネズコがいたよって教えてあげたら面白いことになるかなぁ…と想像しながらほくそ笑みながら出口へ向かいました(笑)
ブナの森展は来年の2月まで開催してます。施設はソーシャルディスタンスを保てるように、足元には並ぶ際の印や、アルコール消毒のボトルがあちこちに置いてあります。
茨城アマビエちゃん(アプリ)登録加盟施設になっていて、アプリのダウンロードをして登録すれば茨城県産の美味しいものや、旅行券など当たる企画もあります。
実は先日当選したので景品が届くのを楽しみにしているところです。届いたらアップします。
南アルプスを見て
山梨の白州(はくしゅう)にある天空のビーチ、日向山。
山頂が浜辺ってすごかった。さらさらの砂地は海の浜辺の砂と同じ。この砂地の裏側は歩いた当初、紅葉真っ盛りの樹林帯の山道なのに、尾根を上り切った向こう側はザリザリの砂が広がり、霜が立ってました。
日向山までは軽快なハイキングコースを歩き、この砂地を下ると鞍掛山へ行けます。鞍掛山へ向かうハイカーさんはほとんどいません。この日も私の他に4人だけでした。
鞍掛山への登山道はわかりにくいところや、やせ尾根と岩尾根が出てきたり、足場が良くないので慎重に歩かないとならない感じです。
山頂自体には展望がなく、小ピークを巻くように5分ほど進むと、南アルプスの大展望。甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、富士山に八ヶ岳。白州(山梨県北杜市)に住みたいとすら思う山のラインナップが見られて、おまけに人もほとんどいない。前掛山は隠れ家的な素晴らしい山だなと思いました。
登山中の道々のシラビソの森は見上げると花火。きっと夏は緑、冬は白になって美しいだろうなと感じます。
水質が良く豊富で、南アルプスの天然水はこの地の発祥。山も絡めていつかゆっくりと旅してみたいと思うところになりました。
私が歩きたい黒戸尾根。
実はこの翌週、前夜泊で黒戸尾根から日帰り甲斐駒ヶ岳へチャレンジしました。夜明け前午前4時スタート。初見で歩く山の午前6時の日の出までの2時間「真っ暗闇歩き」。精神的なダメージと、登山道脇からガサガサ鳴る藪の、「生き物音」に怖くなり気持ちばかりが急ぎ、完全にオーバーペース。
標高を一気に上げたので浮腫がひどく、とにかく疲れてしまって小屋の手前の垂直のハシゴ(2500メートルあたり)を登る気力が全く起きず撤退という、大変もったいないことをして来ました(笑)ソロなので誰にも迷惑かけなかったのが幸い。
快晴完全無風の条件が良かっただけに、悔しい思いが残るので黒戸尾根は来年リベンジします。日帰りはしませんが、1日目で絶対に山頂へ行くのを目標、そして高所でのハシゴへの恐怖症克服、体力作り…そのためのトレーニング(笑)
こりゃ、来年も忙しくなりそうです。
巻機山
10月2週目、台風14号が関東の南海上で熱帯低気圧になった頃、紅葉ピークの巻機山を歩いて来ました。
台風の影響はほとんどなかった様子の新潟方面、沢は水量がちょうど良くて、ヘルメットと沢履があればロープはなくても大丈夫でした。攻めたい人は滝を攻め、巻きたい人は高巻きしながら滝を見て歩けるような、自分の力量でルートを決められるようなヌクビ沢。
尾根コースを行くより変化があって楽しいかもしれません。
沢から詰めた稜線は御機屋(おはた)という名前があって、山中には機織の姫の伝説もあるとか。この山のある里は上越上布という織物が有名なので、農作が出来ない冬の間、織物をしながらそんな物語と伝統が育った地なのかなと感じました。
前回歩いた時は緑の衣を纏った機織り姫(巻機山)でしたが、今回は黄金の地に色とりどりの美しい照紅葉を纏った姫様でした。
何度か行った山でも、こうして季節を変えルートを変えて登るという本当の楽しみを教えてもらった気がします。
毎年、訪れてみたくなる山のひとつになりました。
尾瀬地味山
9月の終わり、紅葉が始まったばかりの尾瀬へ行って来ました。
戸倉が開かれる以前は、かつての尾瀬へのメインアクセスだった富士見下からのアプローチ、尾瀬界隈では唯一無料の駐車場でバスもないので、緩やかに登る長い林道を富士見下峠まで2時間(7キロ)ほど歩きます。
白尾山と荷鞍山は尾瀬のメインの山々からは外れているので、とても静かな山歩きが出来ます。
大きな富士見下小屋。今は廃墟で屋根もぼろぼろでした。
白尾山は登山道沿いにひっそりと
荷鞍山はネマガリの藪を抜け、歩きやすい道を辿り登りあげた先に。
荷鞍山山頂からの景色は、戸倉の駐車場が見下ろせて尾瀬の山深さを見渡せることができました。
賑やかで観光地化した顔だけではない尾瀬の山奥には、まだまだ美しい景色やおもしろい道が潜んでいて、少しずつ見て歩けたらいいなぁと感じています。
茨城自然博物館①
茨城にある自然博物館へ行ってきました。
山を歩いているとたまに、その植生とか気になることもあり、たまたま博物館でブナの森展示会を開催してたので、見てみたいなぁと思い坂東市へ。
美術館とか博物館とか植物園は大好きで、東京ほど大きくないけど、県内にも県立や国立の施設があるのでたまにチェックしてます。
展示会は筑波山の生い立ちから始まり、その植生やブナの樹の分布、種類、工芸品などさまざまな視点から見ることができます。
全国に目を広げると千葉県と沖縄県にブナの樹がないなんていうことも知ったし、花の咲き方や樹の種類、葉の違いなど知ることもできます。
↑筑波山にあるブナの分布のジオラマは、私がコロナ禍で積み上げた「やまつみ」みたいです(笑)
展示会の写真などはあまり撮影出来ないので肝心なブナの写真はないのですが、以前から見に行ってみたいと思ってた新潟の美人林や白神山地などの紹介もあり、来年あたり東北周遊してみたいなぁと考えています。
ところでこの博物館、他にも見どころがあり、なかなか面白かったので別な日にまたアップします。